ピックアップ商工新聞
迅速な審査実行を

日本政策金融公庫 新宿支店に要請  

  日本政策金融公庫新宿支店の融資審査が遅延したために、経営困難に陥ったサンテン株式会社代表取締役鈴木義一さんは、公的企業である日本政策金融公庫が中小零細業者を苦しめることがあってはならないとの気持ちで2年前から納得のいく説明と政策金融公庫の組織統治の改善を求め、中小企業庁や日本政策金融公庫本店との交渉を積み重ねてきました。中小企業庁や本店からの指導を受け、改めて2月21日日本政策金融公庫新宿支店に改善の要請を行いました。要請に参加しての感想を掲載いたします。
 「総合的な判断で」という理由だけで減額もなく、融資謝絶をされたのが2年前。明確な理由なき、融資謝絶をなぜ履行したのか。明確な理由がない融資謝絶は、明らかに貸し渋りにあたる。その理由を突き止めるためこの1年間活動をしてきました。
 2月21日(木)。民商の仲間も、一緒に「日本政策金融公庫新宿支店」へ。ひとりだけの抗議活動であったら、零細企業はうやむやにされる。民商の仲間のありがたさを改めて感じました。
 「要請書」を通じて、融資基準の明確化を求めたが結果は謝絶。弊社に対しての減額なき謝絶理由を明確に答えるというのも「事業計画どおりに推移していない」というのが理由でした。これが明確な謝絶理由と言えるのだろうか。計画達成率について確認しても、返答を得られず。収支との兼ね合い、荒利や返済能力についての問題点を聞くが返答を得ることができませんでした。
税金を運用して運営している「日本政策金融公庫」が明確な謝絶理由をせずして「貸し渋り」を横行していいものか。貸し渋りをしても、政策金融公庫の本社は立派な大きな新築に建て替えられました。また、明確な回答を得ることができませんでした。このまま私が消滅するまで「日本政策金融公庫」は、無しくずしにすることがかれらの「貸し渋り」手段かもしれません。引き続き闘いは続きます。

川を道を染め上げた 染の小道

 昭和初期〜30年代まで、東京の神田川・妙正寺川流域には300軒を超える染色関連業が集積し、京都・金沢に並ぶ友禅の三大産地として知られていました。いまでも「落合・中井」界隈には、その技術を受け継ぎ、新しい染色を提案する職人・作家たちが集まります。また水と緑に恵まれた谷戸の環境は、林芙美子や赤塚不二夫といった多くの文化人や芸術家を引きつけてきました。
「染の小道」は、落合・中井を「染めの街」として再び日本や世界へ発信すること、そして、地域が大切にしてきた価値や環境を多くの方々に直接体験していただき、地元の活性化につなげることを目的とした、住民主体のイベントです。

全国的注目を集めた

 妙正寺川の川面に反物を張る「川のギャラリー」、商店街店舗の軒先に、作家が制作した「のれん」を展示する「道のギャラリー」を展開。3日にわたり染め物が中井の街を彩りました。年々参加者が増え今年は14000人を動員。朝日新聞夕刊カラーでの掲載や読売新聞などのマスメディアからの注目も集めています。道行く人も川を彩る反物や商店街の軒先を飾るのれんに顔をほころばせていました。川で反物を洗っていた昔を懐かしむ声もありました。